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そして2人で学校を出ると、昼間の暑さが残ったアスファルトの道を歩き出した。
「ちょっと早く終わったから、寄り道でもしませんか?」
とおもむろに私がいうと
「ん、いいけど、どこに。」
「この前駅近くにクレープ屋さんができて、そこのお店が開店全品300円セールしてるの。だから食べたいなあって。」
「帰ったらすぐ晩ごはんだろ。そんなの食べて大丈夫なのか?」
「大丈夫、スイーツは別腹。」
「環奈、その別腹使うタイミング間違えてない。」
と苦笑いしながそう言った。
「違わないよ。多分。」
と私がいうと、
「そっか。んじゃそこで俺にアイスでもおごってくれるなら行くわ。」
と彼は私の手をとって歩き出した。
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