モノローグ

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(たまにはって言ってるけど、いつもなんだよね) と思いながら、店の隣の飲食スペースでクレープを食べ始める。 「美味しい、やっぱイチゴとチョコの相性は完璧。」 と私が言うと、 「美味しそうに食べてるな、顔にチョコソース付いてる。」 「えっ、どこどこ。」 と私が慌てて顔を触っていると不意に彼の顔が近づいてきて、 「ここ。」 彼は私の唇の端を舐めた。 「えっ、ここ外だよ。言ってくれたら分かるよ。」 と顔を真っ赤にして私が慌てたように言う。すると 「だって言うより、早いじゃん。人もあんまりいないし。」 「それでも手で取ってくれたらいいじゃん。」 と冷静になってきた私が反論すると、 「だって、環奈美味しそうだったんだもん、真っ赤になった顔も可愛かったし。」 と耳元でささやかれて、私の顔は再び真っ赤になった。
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