アラサー怪人のお悩み相談の巻

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 細かい事情はよくわからないけど、創星高校でも創星大学でも、わたしたちのつくった映画研究会は、今こうして若い人たちが必死に支えてくれているようだ。 健一、ふたりではじめたエイケンの輪、今でもずっと広がっているんだよ。健一もたまには見にきてよね。 「ふふ、創星大学の映画研究会も、はじめたころはわたしと星田健一っていうやつとふたりしかメンバーがいなかったの。 何度もつぶれかけたって聞いていたけど、こうして若い人たちががんばって後を継いでくれて、ほんとうにうれしいわ!」 「きゃーステキ!キリコセンパイはそのケンイチセンパイと公私ともに支えあって、そしてふたりは見事ゴールインしたのですねえ! まるこそんな幸せ、あこがれちゃいますうぅ!」 「え?わたしまだ結婚したことないわよ。それにもう、健一とは…。ううん、健一はもう結婚して子どももいるし。」 「…!?」「…!?」「…!?」 「えー?だってミセス・アラウンドサーティーじゃないですかあ、ミセス・アラウンドサーティーだったらもう幸せな感じで結婚し…ふもふも…!?」 「…。こ、後輩がし、失礼しましたあ…。(こら、丸子、あれくらいの妙齢の女性で、あんな負のオーラ漂わせている人にこれ関係の質問はNGなのよ!同じ負のオーラを持つあたしや井戸塚さんならすぐに…。)」
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