手紙への手紙・2

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ゆうこへ 来るな。 そこから動かないでくれ。 俺の不注意だ。 お前の事を判っていたはずなのに、あの日、無意識に口にした一言で、お前は出ていった。 「牛乳が飲みたい」 それだけでお前は酪農の道へ突き進んでしまった。 毎日新鮮な牛乳を俺の部屋まで持ってくる。 片道100キロの道のりをニコニコと笑顔で手渡しに来るお前は、日に日に痩せてしまった。 付き合い始めは80キロを超えていたお前の体重は、今では50キロにまで落ちている。 俺はそんなお前の事が心配で、心配で堪らない。 お陰で俺の頭髪は1本も残っていない。 だから、俺は覚悟を決めたよ。 この部屋を引き払い、仕事も辞めて、お前の傍に行く。 今から俺がお前に会いに行く。 だからお前はそこにいろ。 ゆうこ、愛している。 結婚しよう。
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