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スキルジェムで、スキルを変えて、SWORD・ONーLINE・Xの時みたいに前衛職で出るのも良いんだが。
俺が、1人部屋で悶々としていると。
コンッ、コンッ。っと、ドアをノックする音が聞こえる。
「どうぞ。」
ドアが開いて、ミリアさんが入って来る。
「お邪魔しますねぇ。」
「どうかしましたか?」
ミリアさんを椅子に促して、みたらし団子とコーヒーをテーブルに出す。
もっとも、みたらし団子はミリアさんが作ったものだが。
ミリアさんは椅子に座って、みたらし団子を手に取り口に運ぶ。
「自分で作っておいてなんだけど、美味しいわねぇ。」
笑顔で、俺に言って来るミリアさん。
「はい。おかげで、USOの中でも、好物が食えて助かっています。」
俺もミリアさんに向かって笑顔で答える。
「サーバー対抗戦には、イクル君は前衛職で出られるおつもりですか?」
ミリアさんにしては、意外すぎる質問だった。
ミリアさんは、対人とか戦闘とかには興味のない人だ。
錬金と料理さえ出来れば、USOライフは満足している人だ。
ミリアさんが、俺の顔を見ながら不思議そうな表情をしている。
「あ、いや。 ミリアさんが、対人に興味を持つなんて珍しいなと思っただけです。」
「ふふ。実はですね。私の息子も、対抗戦の選抜メンバーなんですよ。」
優しい笑顔でミリアさんが言う。
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