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アパートに戻り、親友の百合に電話をした。
百合とは同じ会社の同期で、現在受付にいる。
「ねぇ百合助けて!今度ブレゼンの研修に、営業の柿沼さんと行くことになったんだけど、私あの人苦手なんだよね。顔はそこそこ格好いいし、営業成績だって良いらしくて、会社の女性からモテモテじゃない!彼自身もそれを自覚している感じで…。」
「若葉?何贅沢言っているの?柿沼さんっていったら彼氏候補No.1なんだよ!あんたは彼のこと噂でしか知らないかもしれないけど、誰にも平等に接することができて、受付の私なんかにも、営業から帰って来るといつもありがとう。なんて声をかけてくれるんだよ。最高のスマイル付で?」
「私には、佑真さんがいてくれれば良いの。」
「若葉、佑真さんは既婚者なんだよ!決して幸せになれない相手と付き合っていたって…。」
「百合、わかっているよ。佑真さんにとって私は2番目だって。だけど好きなの。彼から別れてくれと言われる迄は私からはサヨナラできないよ。」
「本当に若葉はバカだよね。恋も仕事も不器用って!せいぜい頑張っておいでね。」
「了解。また愚痴りたくなったら連絡するね。」
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