新生活(前編)

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富岡 哲司  「六人居てね、全員男なんだけど大丈夫?」 M 明るいが焦燥感を煽る音楽IN 福原 智子  「それってつまり、逆ハーレム状態ということですか?」 富岡 哲司  「うん。その調子なら大丈夫そうかな」 福原 智子  「表現間違えました。一気に不安になったんですが」 富岡 哲司  「まあ、条件が条件だからねえ。福原さんは下見もしてないらしいから、無理に決めることはないよ」 M 明るいが焦燥感を煽る曲CO   明るい音楽 福原 智子  「わかりました!」 富岡 哲司  「悪いねえ、急に入居枠ができたなんて言って」 福原 智子  「いえ、予約制なんて初めて聞いたので驚きました」 富岡 哲司  「うちは最近出入りが激しいからそうしたんだよ。一か月でもう三人ほど変わってるかなあ」 福原 智子  「えっ」 富岡 哲司  「事件は起きてないから、その辺は安心してね」 福原 智子  「はあ」 富岡 哲司  「そろそろ着くよ」 SE 足音CO 福原 智子  「わあ……これは……大きい」 SE 門扉の開く音 二人分の足音 富岡 哲司  「元は別荘のつもりだったから。今日は日曜だから誰か居るかなあ?」 M 明るい音楽FO SE 足音が止まる音 インターホンを鳴らす 漆島 遥(32)  『はい。……富岡さん?』 富岡 哲司  「昨日話した新しい子だよ」 漆島 遥  『ああ、どうぞ』 SE 玄関の鍵が開く音 福原 智子  「オートロックすげえええ」 富岡 哲司  「最近どこも物騒だからねえ。さ、入って」 福原 智子  「お邪魔します」 SE 玄関を開ける音 福原 智子  「広い……」 富岡 哲司  「今入っている人たちは綺麗好きな人が多いみたいだねえ。散らかさないのがありがたいんだけど……」 SE 玄関を閉じる音 福原 智子  「どうかしましたか?」 富岡 哲司  「まあ、入ろうか」 福原 智子  「え、はい」
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