若き日の幻影

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メッセージを送信した私は意を決した。 「……よし。見てようがいまいが構わない。直接会いに行く。」 とその時、路地裏の入り口から野太い声が上がった。 「いたぞ、あそこだ!」 先程の当たり屋どもが数を増やして追いかけてきた。 十分回復した私は再び路地裏を反対方向に逃げる。 「お前らなんかに使ってたまるか!!」 私は裕子のもとへ向かうべく、静寂の路地裏を駆け抜けた。
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