ごめんね、君が好きです

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ボタンを幾つか外したシャツの隙間に、ゆっくりと月の灯りが差し込んでいる。 ふわりと露われた白い肌は僕の脳に麻酔をかける。 ちょうど喉元のあたりから、泣きぼくろまで指先を滑らせると、ふと彼女がまぶたを持ち上げた。 ゆらりと潤む瞳に吸い込まれそうになってしまう。 待って、そう言われないように、指先の速度を上げる。 泣きぼくろから耳のあたりへ、そして、そこに口付けた。
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