34人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな2人を冷ややかな目で見る雅弘
(なんか、拾ったペットに名前を付けた感が凄いんだけど…)
ふと、気付くと雅弘を恨めしそうに睨んでいる源五郎
(ありゃ?そんなに負けたのが悔しのかな?)
そう思うとやはり勝ちを得た雅弘は源五郎に対し優越感が沸き上がる
(フ、フヘヘ…戦国武将にタイマンで勝っちゃった)
春日源五郎…そうだ思い出した、コイツはのちに逃げ弾正、高坂昌信!武田四天王の1人だ!!
(俺ってマジ強くね!)
かしこまって頭を下げているため雅弘の漏れ出る下品な笑いは晴信と信方には見えないが横にいる源五郎には見えていた
悔しそうに睨む源五郎に雅弘は下卑た笑いをあえて見せて見下す
逮捕歴がある雅弘は普通に性根が腐っていた
それ故に平成の時代に精神を鍛え直す為に山梨県にいる祖父の元に行かされる羽目になっていたが、今の雅弘は鍛え直すどころか腐った性根を助長させていた
しかし、そんな雅弘に天罰のようなものが下る
………
日も落ち躑躅ヶ崎館は宴で盛り上がっていた
その宴の末席に雅弘も参列している
雅弘は16歳でお酒の味を知らない
いや、知らない事はないが…
美味しいとは思っていない
平成の世でお酒を飲んだことは有るのだが、カクテルやコーラ割などでしかお酒は飲めなかった
コーラ割など正直、お酒が邪魔で何でこんなものを入れて、わざわざコーラを不味くして飲まなきゃいけないんだぐらいに思っていた
最初のコメントを投稿しよう!