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時は戦国、天文15年
場所は甲斐国甲府城下町郊外のとある村
そこに村人と思われるもの達5人程に囲まれ立ち尽くす、日高雅弘16歳、高校1年
何故こんな事になっているのか?全くわからない!
実はこの日高雅弘は…
地元の神奈川県某所で集団暴行事件を起こし、警察に検挙されて観察処分を受けた事により高校から1カ月の停学処分もセットで受けてしまった。
その為、停学中の間は武道家である父方の祖父に精神を鍛え直すと言うことで山梨県甲府市に行かされる事になったのだ
雅弘は素直に単身、愛車のバイクで神奈川県から山梨県に移動していた
祖父の家に行くその途中、街道添いにあるコンビニで弁当とお茶を買い、店の横にあるベンチに座り昼食をとっていたら眠気に襲われそのまま寝入ってしまったのだ。
すると、肩辺りを誰かに突かれて起こされたのだが…
目を覚ました雅弘の眼前には見知らぬ世界が広がっていた…
「オメェ、何処のもんだ!」
と日高雅弘を取り囲む村人の1人が聞いてくる
……、
状況が理解できない雅弘
眠りから覚め朦朧としていた意識がハッキリとしはじめた時、
「クッサ!なんだこの臭い!」
甲府市の郊外とはいえそれなりに現代文明が栄えている所にいたはずなのに漂って来る田舎の家畜舎のような臭い
しかも、雅弘を取り囲む村人達からも汗や所謂、オヤジ臭がモロに鼻につく
(なんだ、こいつら…いつから風呂入ってないんだ?)
その場で立ち上がり辺りを見渡すと、村人に囲まれているはずなのに思いっきり辺りの景色が見渡せる
(なんだ、この小っさいオッサンどもは?イヤイヤ、それよりココ何処?)
見渡す限り田畑が広がり数軒の木造の民家がチラホラと建っているのがわかる
しかもコンビニのベンチにいたはずなのに、そのコンビニがない!
だが、よく見ると実家の神奈川県から、ここ山梨県に来るために使った愛用のバイクは斜め後ろの所にある
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