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「あ…いや、その…お舘様に面白きものをお見せしようと準備をしていたのです!」
咄嗟に嘘をつく雅弘
「ほう、どの様なものかの?」
雅弘の嘘に興味を持つ晴信
「はい、先ずは大手門をお開け頂きますか?」
少し首をかしげ近習の者を数名連れて大手門を開け雅弘を囲む
(流石、信玄…俺が逃げたそうと思っていることを警戒しているな…しかしもう遅い!)
近習達に囲まれながらも雅弘はバイクに跨がりエンジンをかけアクセルをひねる
ブォン!ブゥオン!!
と、けたたましくエグゾーストを響かせる!
その音に近習達は驚き腰を抜かす
と同時にフルスロットルで一気にその場を走り去る
爆音と共に去っていく雅弘に晴信は
「弥七郎ぉお!」
と、手を伸ばすがあっという間に雅弘は見えなくなる
慌て近習達に追え!と指示を出すがこの時代にバイクに追いつける手段はない
雅弘は見事、男としての貞操を晴信から守ったのだった
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