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「アァ、イクー」
明らかに演技だったが、エイミが悶えて細い2本の脚が腰に絡まると熊木田の腰が震えた。射精したのだ。
「……動くなよ」
喘ぐように命じ、サイドテーブルのクリスタルの水差しを取るとがぶがぶと飲んだ。
「がんばるんですね」
動くなと言われたエイミは仰臥したまま、視線だけを獣のように水を飲む熊木田に向けた。
「目的のためだ」
「奥様は、怒ってないのですか?」
「あいつは、もう子供が産めないからな。今は、納得しているはずだ」
「人工授精という手段もあると思うのですが……」
「君は余計なことを考えるな」
「……そうですか」
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