赤い糸

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今日は、何かに引き寄せられたのだろう。 普段は、神頼みなんてしない広美なのに、友達の彩夏が 「広美、まだ彼氏居ないんでしょ? ◎○神社って、昔から霊山と信仰されてるとこに有るんだよ」 だから、占い通りもあるんだって! もう、私たち来年30なのよ 神頼みと、占い見て貰いに行こうよ」 私は彩夏の勢いに負け、一緒に行くはめに。 今日は、1日(ついたち)。 朔日参りの人で、境内は人がいっぱい。 「やっぱり、みんな神頼みしたいのよ! 拝んでから、占いに行こ」 彩夏に急かされ、ちゃちゃっと拝んで、占い通りへと。 噂では聞いていたが、小さな占い屋さんが、通りの左右に有る。 古めかしい建物で、どの店も木の引き戸。 磨りガラス越しに、占ってもらってる人が。 人気の占い師なのか、外で順番待ちしている女の子が、ずらりと立っているお店も有る。 彩夏は、下調べしていたのか 「私、ここで見て貰うけど、広美も来る?」 そこには、順番待ちしている女性が3人も並んでる。 一人30分として、二時間近く待つのが嫌な広美は 「私は、もうちょい探してみる それに、時間掛かりそうだし」
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