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ガサッ
幽「誰だ!!」
物音のした方に刀を向けながら、尊を自分の後ろにさげる。
尊はびっくりしたのか、更に涙目になっている。
「その子を放せ!!」
敵意を向けているので、敵と判断する。
敵さんは双剣をもっていて、黒いローブを着ている。
右手に持っている剣の先をこちらに向けながら言った。
幽「え…?何言ってんの?放すわけないじゃん」
当たり前じゃん。だって俺の弟だし。この世界での唯一の家族だし。
誰がお前のような得体の知れない奴に渡すんだよ。
「ならば……」
ガキンッ
幽「うぉっ!!」
敵さんは呟きながら首を狙って剣を振りかぶってきたのを何とか防いだ……フリをする。
「なっ!?…今のを防ぐか……」
あまりにも遅くてちょっとあぶなかった。
しかし……、神は一体どこまで俺を強くしたのだろうか…?
神相手だったから、イマイチ基準がわかんないんだよね…。
こういうときはアレだ。
直接聞く。
幽「つーことで今から念話するから邪魔するなよ」
「は…?」
どこかな……あ、あった。
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