01:オムライスを食べる息子と、それを見守る母の話し。

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「ママ、これオムライスなの?」 様々な角度から見ながら、息子は戸惑った表情でオムライスを睨みつけている。 「ふわふわの卵に赤いケチャップが乗ってて、どこからどう見ても、オムライスじゃない?」 「・・そうだよね!頂きます!」 そうお行儀良く言った息子が、手掴みでオムライスを食べ始めた。 「ママは、食べないの?」 「ママは、いらないよ。」 オムライスを頬張り、とても幸せそうな息子を見るだけで、私の空っぽのお腹が満たされていく。 好物のオムライスを口いっぱいにいれ、息子はウトウトしだし、そのまま眠ってしまった。 「最後にオムライスを食べれて幸せだね。 おやすみなさい。」 私は少しカピカピとした息子の髪を優しく撫でた。 あぁ、私も眠くなってきちゃった。 瓦礫に埋もれクラッカーを口に頬張ってる息子を見ながら、私も眠りについた。
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