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時々思う。隼は死にたがっているんじゃないかって。
黒田の無茶な要求を呑めるのは、そのためじゃないのかって。
隼はミルクを飲んだ後、遅刻を覚悟で部活へ出かけた。私は英語の宿題をしていたのだが、気が乗らず財布と携帯電話をポーチに入れて、スニーカーを履いた。商店街の本屋に行くつもりだった。
ここら辺は駅前に行かなければ、住宅か看板のないレアな喫茶店くらいしか、お目見えできない。
春なのに、まだ肌寒い。スプリングコートを脱げる日は、いつだろう。
並木道の桜はまだ若くて、地球温暖化を実感してしまう。私が年をとるごとに、地球も年をとっていく。人間っていうウイルスのために、急スピードで老いていく。
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