あなたと出会ってしまった日

１、合コンはこれで最後にします。

「よく、当たるの？」

疑いの目を向けるとお兄さんは陽気に笑った。

「実は、俺の結婚当てられちゃったんすよー」

それは偶然でしょ。

占いとか、そんなよくわからないものがアテになるわけがない。

とは言ったものの、ちゃっかりその占い屋さんの前に来ている私。

「どうぞ。まだやってるよ」

中からおばあさんがのっそり顔を出した。