1、合コンはこれで最後にします。

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店内は薄暗くて、壁のところどころにヒビが入り、天井にはクモが華麗な巣を作っている。 そして古い棚には壊れかけた骨董品がいくつか並べられている。 私は小さな椅子に座らせられて、おばあさんに手のひらや顔をじっくりと見られた。 名前と生年月日の記入は必要ないのかしら? 「あんた、金運最高だね」 おばあさんが目を見開いて感心するように声をもらした。 「あ、そうですか」 「稼いでんだろ?」 「まあ、そこそこに」 「今後も順調だよ」 「ありがとうございます」 訊きたいのはそういうことじゃないんだけどな。
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