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「ひとりキャンセルしたんだ。もうひとりは少し遅れてる」
幹事くんが申しわけなさそうに言うと女子たちから少し残念な声がもれた。
じゃあ私も退席しましょうか、なんて思ってみたけれど、いまさら帰れないから一番奥の隅っこに座ることにした。
私の目の前にインテリ君が座った。
「何を、飲まれますか?」
インテリ君がドリンクメニューを見せてくれた。
緊張しているのか、その手が震えている。
こういう場にあまり慣れていないのかしら。
「ありがとうございます」
と営業スマイルで受けとる。
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