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「先生、あんまり変わってないですね。すぐにわかりましたよ」
「お前は変わったな。すぐに気づかなかった」
「ですよね。まあ、女はいろいろと変化が激しいですからねえ」
「そうか。元気そうで何より」
「はい」
あ、なんだ。思ったより普通に話せる。
「あら、上山さん。どうかしたの? なかなか戻ってこないから心配で」
日吉さんに声をかけられて「大丈夫です」と言い、私は席に戻ることにした。
去り際に彼女が先生に笑顔で話しかけていたのを見て、少し気になったけれど。
私の心臓は休むことなくうるさい鼓動を鳴り響かせる。
どうしよう私……。
いまさら、こんなにドキドキしてる。
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