4、また好きになってもいいですか?

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先生がチョコレートケーキにフォークの先を入れる。 それをゆっくりと口へ持っていく。 手の動きとか食べるときの表情とか、それらが私にはスローモーションのように感じられてドキドキする。 じんと胸の奥が熱くなるのを感じた。 あれ……私、もしかして? 「上山さん」 「え? はい」 幹事君に呼ばれてあわてて返事をする。 「あの、俺の勘違いならすみません。もしかして、青砥さんのことをいいと思っていらっしゃいますか?」 「え?」
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