004.曖昧な記憶

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白百合 美海 「ね、ねえ、みんな、  ここに来る前のこと覚えてない?」  ………………。 有栖川 直斗 「わるい、よく覚えてない」 本堂 空太 「俺も……」 白百合 美海 「そう……。  あたしは――学校を出たところまでは覚えてるの。  果帆と一緒だったわ」 間宮 果帆 「ああ」 本堂 空太 「思い出した。  果帆、用事あるって言ってたよな、白百合とだったんだ」 間宮 果帆 「ああ。美海が――ケーキ作りたいって言うから、買い出しとか、色々する予定だった」 白百合 美海 「うん」
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