004.曖昧な記憶

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小田切 冬司 「俺も、たぶんスタンガンだったと思う。  部室にいたんだけど、まだ誰もいなかったから掃除しようと思って、ロッカーを空けたんだ。  そこに変なやつがいて、そいつにやられたんだけど、顔はわからなかったな」 筒井 惣子郎 「……俺と圭吾も、部室だった。  他の部員もいたはずなんだが、  ………………思い出せない」 竜崎 圭吾 「惣子郎は顧問に用があるって部室を出たんだよ。  それから戻って来なかった。  他の部員はみんな帰ったんだけど、俺は一応待ってようと思って、んで、気付いたらこれよ」 筒井 惣子郎 「そうだったのか……。  目黒はどうなんだ? なにか覚えてるか?」 目黒 結翔 「全っ然覚えてねーよ!  クラスの連中とゲーセン行こうって話してたとこまでだよ」 筒井 惣子郎 「そうか……」
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