004.曖昧な記憶

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七瀬 和華 「わ、わたしは、お買い物の途中だった。  今日は妹の誕生日だったから、早く帰ってお祝いしてあげなきゃって、急いでスーパーを出たの。  それから……覚えてないわ」 筒井 惣子郎 「そうか……」 小日向 花菜 「うちらも、買い物の途中だったね」 和歌野 岬 「ええ。……でも、ごめんなさい、  わたしは覚えてないわ」 小日向 花菜 「そっか。うちらは、駅ビルで買い物しててさ、地下の自転車置き場まで戻って、そこだった。  サキが……最初にやられて……。  ごめんね、あたしが着いていながら」 和歌野 岬 「花菜、謝らないで」
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