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「あっ、前に私を人質に捕ってめぐたんにボコボコにされた奴!!」
「ああ~居たな、あんな奴」
「つまり小物の負け犬ってことですか?」
「ぐっ………当たってるから言い返せねえが、随分と酷い覚え方でさぁ」
光歩達の言い分に颯は顔をしかめる。
愛璃は颯には一切目を向けず、霜月を睨み付けた。
そんな愛璃の視線に霜月はにこやかな笑顔を返す。
「久しぶりだな、古本愛璃」
「私はもう2度とアンタには会いたくなかったんだけどね」
「なにを言う。これもまた運命だ。君になら視えるだろう」
「おあいにくさま、私は雅に救われてから、この目に頼るのは止めたの。私は自分の力で運命を切り開く。アンタなんかと一緒にしないで」
愛璃の言葉に霜月は眉を顰める。
「愚かな、人を超越できる力があるというのに、あんな小僧の幻想に惑わされるとは」
「ならその幻想に負けたアンタは塵芥ってところかしら?幻想にすらなりえない妄執の残りカスでしょ?」
「言ってくれる………後悔するなよ、古本愛璃!!貴様の力を手に入れ、私が野望を完遂させる!!」
そういって霜月がデュエマのデッキを構えるのを見て、愛璃は腰の機械を起動しデッキを構える。
その光景を見てため息を吐きながら颯は菫の方を見る。
「やれやれ。ということは、あっしはこちらのお嬢さんと戦うことになるんですかい」
「?なんだかやる気がなさそうね。やる気がないなら退いてくれたら嬉しいんだけど」
「いやいや、そういうわけにもいかねぇんでさぁ。あっしも雇われてる身なんでね。クライアントの要望には背けねぇのさ」
そういって肩を竦めながらデュエマのデッキを構える颯に菫も腰の機械を起動しながらデッキを構える。
「雇われてようがなんだろうが、私達の邪魔をするんなら倒させてもらいます!!」
「おーおー威勢がいいねぇ。まぁ、あっしも負ける気はないんでね。やらせてもらおうか」
「古本愛璃、私を侮辱したその罪、受けてもらうぞ!!」
「私もあの時とは違う!!大切な友達の為に、アンタを倒す!!」
『デュエマ・スタート!!』
菫
『決別の一撃』
VS
颯
『餓鬼道』
愛璃
『灰桜』
VS
霜月
『畜生道』
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