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研究棟・春花組―――
「DG~ヒトノ造リシモノ~でアタック。ダイレクトアタックです」
「閃光のメテオライトリュウセイでトドメだよ~」
「………どうやら一通り片付いたようですね」
「ふぁ~疲れた~」
「大丈夫ですか、ハカセ」
「うん~平気~」
右側の扉を開け、中に入った春花達は長い廊下の隅で一息ついていた。
辺りにはセキュリティの為に配置されていたロボットや警備兵達が転がっている。
「まさか、研究棟にこんなに敵がいるとは思いませんでしたね」
「うん~おかげでなかなか進めないよ~」
研究棟に入った春花達はすぐさまセキュリティロボットや警備兵達に襲われた。
それを蹴散らして進んでいるが敵が多かったせいでいまいち進むスピードが遅くなってしまった。
まだ敵がいるのかと春花が辟易していると、ココロから報告が入った。
「報告します。辺りをサーチしたところ、50メートル先に大きな研究施設があり、そこに生体反応が3つあります。ハカセと才兎さん、今まで倒してきた敵を除くと研究棟にはこれ以外の生体反応はありません」
「やった~終わりが見えてきたよ~その生体反応の中に魔小ちゃんのものはある~?」
「回答します。魔小さんの生体反応はありません」
「ということは残りの敵は3人ということですね」
「ロボットがいないとは限らないけど~今までの感じだともう出尽くしたみたいだしね~よ~し頑張るぞ~!!」
そういって気合いを入れて走り出す春花。
そんな春花にココロは相変わらずの無表情で、才兎は微笑ましいものを見るような目で見ながらついていく。
しばらく走ると廊下の先に大きな扉が見えてきた。
その扉の横にはパスワードを打ち込むようのパネルがあった。
春花はそのパネルに近づくとタブレットとパネルを繋げてタブレットを操作していく。
しばらくすると閉まっていた機械仕掛けの扉が簡単に空いた。
「………春花さんのハッキングスキルは相変わらず凄いですね」
「えへへ~照れるよ~」
別に褒めてはいないと心の中で突っ込みながらも才兎は春花達と今しがた開錠された研究室に入っていった。
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