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昨日 部屋の整理をしていて、十年ぶりにお前の手紙を見つけたよ。
そうだったな。
俺も、お前がいたから『甲子園』なんて夢の舞台を目指して頑張れたんだ。
俺にとってもあの3年間は楽しい時間だった。
プロの厳しい世界に入っても、あの貴重な時間を胸に刻んで今日までやってきた。
確かにあの時、俺を信じてくれていたらまた違う結果が待っていたのかもしれない。
でも、そんなことはどうでも良いんだ。
あれから俺達は気まずくなったけど、本当は とっくにお互いを理解していた筈だ。
卒業式の後、お前から手紙を貰った時はすごく嬉しかったのに 変に照れてしまってお礼すら言わなかったことをずっと後悔していた。
あの時の、俺の素気無い態度を許して欲しい。
ただな
俺の良き理解者であり、最高の女房役だったお前が
十年後、俺の遠征中に俺の本物の女房と不倫していることは、どうしても許せん。
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