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さてと。どこへ行こう。もう夕方5時だ。
道を歩いているのは、私と帰宅中のサラリーマンくらい。
どこか泊まろうかな。
「君、こんなところで何してるの。
もう遅い時間だよ。」
考えているときに話しかけられたから、一瞬
分からなかった。
「‥…」
「君いくつ?」
私服を着ている私は、たぶん13,4に見えるかもしれない。
それくらい幼顔なんだ。私は。
「‥‥…16」
ちっちゃく言った。
「あ、そうなの、ごめんね。でも、なるべく早くうちへ帰んな。」
「帰れない。」
「え?」
私は、これまでの事を話した。
今まで誰にも言ったことのないことを、
見ず知らずの人に話した。
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