4.家出

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たぶん600万はある。 それくらい喧嘩をしてたのだ。うちの親たちは。 下に行くと、誠がいた。 「アンタとなんて無理。 私がここを出ていく。アンタはあの人と一緒に暮らして。」 「ちょっと、何を「いいわ。麻木がそうしたいならどうぞ。」 誠の言ってることを裕美は無視し、そういった。 ドアを開けるとき、 「でも‥…」 「大丈夫。いつもあれで帰ってくるから。」 という声が聞こえた。 確かに、家出をしても、結局は帰ってきてた。 でもそれ、小4の事だし。しかもそれ、金がなくなったからだし。 今はもう高校生だし。アルバイトくらいできるし。 そんなことをごちゃごちゃ考えながら、
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