横浜港の廃倉庫 午後四時

4/6
前へ
/19ページ
次へ
 ひときわ大きい銃声が鳴り響き、有星の左腕に鮮血が走った!! 「うっ!!」 「おっ、おい! 有星!」  痛みに顔をゆがめながら、なんとか銃を構える有星。  ちっ! 一瞬気を取られた隙に、完全に囲まれたか……  数にして十以上の銃口が、こちらに向けられている。  普段はいけ好かねえ野郎だが、勝手に死なれちゃ、もっと寝覚めが悪い。  コイツと心中すんのも、悪くねえか……  歌野はもう一度黒光りするリボルバーを構え、覚悟を決めた……
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加