交通課のアイドル

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「まったく、何が銀狼だ。タダのヘタレワンコじゃねーか、イテッ、イテテテテテ……」 「やめろ、男の嫉妬は見苦しいぞ」  有星に耳を引っ張られ、歌野はそのまま引き摺られていった。 「もうちょっと黙ってれば、カッコいいのにね」  去っていく二人の後ろ姿を見つめながら、ぽつりとつぶやく、美希。  そのアーモンドアイの瞳は、どこか憂いを秘めていた。
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