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「オクスタン・ランチャー、シュ-トォ!」
「ふん」
凜伽の魔法弾も、簡単に弾き返されてしまいます。
「愚か者め」
再び魔王の両目が光り、暗黒の矢が降り注ぎます。
ななが叫びます。
「個別に戦ってもだめ。アーティファクトの力を解放して、魔王を封印します。戦士は四人の魔法使いを守って」
戦士たちが、それぞれの武器で降り注ぐ暗黒の矢を弾き返します。
左右宇は愛姫の前に立ち、両手を広げ、身を挺して矢を防ぐのでした。
「左右宇ちゃん・・・!」
「へへ、こんなへなちょろ。私の装甲は貫けませんよ。・・・でも、またメイド服破れちゃった・・・」
ななが、賢者の杖を掲げ、厳かに呪文を唱えます。
「アーティファクトに封じられし、火の精霊王、地の精霊王、水の精霊王、風の精霊王よ、今こそその力を解放し・・・」
「ぬうう・・・」
魔王の目から、ななに向かって暗黒の光線が放たれます。
「オラオラオラーーーーーー」
小梅がクレイモアをすらりと抜き、光線を弾き返します。
「ぬう・・・」
まおが翼を広げ、飛び立ちます。そして、魔王の顔の周りを飛び回るのでした。
「うるさい蝿めが・・・」
魔王は手で払いのけようとしますが、まおは、指の間をするりするりとすり抜けて飛び回ります。
「まま!」
ももも翼を広げて飛び上がり、二人で魔王の顔の周りを飛び回るのでした。
「・・・・・さあ、解き放て!」
魔王が、まおとももに気を取られている間に、ななが長い呪文を唱え終えました。四つのアーティファクトが光り輝き、愛姫が赤いオーラに、メイが緑のオーラに、きみぃが青いオーラに包まれていきます。
ジェネラルの顔に、困惑の色が広がります。
「アリスが、遅れている! やはり、生まれながらの魔法使いのようにはいかないか・・・」
まおが、魔王の頭よりさらに高く舞い上がります。
「ラーラララー、ラー。♪♪♪♪♪♪♪♪」
愛姫とメイときみぃのオーラが、さらに輝きを増します。ですが、アリスはまだアーティファクトと同化出来ないのでした。風のアーティファクトの前で精神を統一するアリスの頬を、汗が伝います。
ケイがアリスの後ろに歩み寄り、首から紅曜石のペンダントを外し、そっとアリスの首に掛けます。
風のアーティファクトが輝き、アリスが透明なオーラに包まれます。
「風の精霊王、我に力を・・・」
「火の精霊王、我に力を・・・」
「地の精霊王、我に力を・・・」
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