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芹岡に家まで送ってもらい別れた後、しばらく芹岡の後ろ姿を眺めていた。
「本田先輩と、何があったの?」
哀しげな後ろ姿に、呟いた。
芹岡の発言で、頭が混乱していた。
ハッとして、鞄の中からスマートフォンを取り出し、電源を入れる。
「えっと、なんだっけ…」
慣れた手つきで検索サイトへ繋いだ。
「キキョウ」と文字を打つと検索ボタンを押した。
しばらくネットと繋いだ後、キキョウについて検索結果がたくさん出てきた。
適当にページを開き流し読みをする。
「夏の花…。 七草。 花言葉は、"誠実"、"清楚"、"従順"、"永遠の愛"…。 ふうん。」
検索結果まで戻り、「キキョウ」の文字を消した。
「なんだっけ、アネ…、アネ…、アネモネだったか…。」
「アネモネ」と文字を打ち、検索ボタンを押す。
またたくさんの検索結果が出てきたので適当にページを開いた。
「春の花。 牡丹。 花言葉は、"儚い恋"、"薄れゆく希望"、"真実"、」
次の文字に、背中に汗が流れ落ちるのを感じた。
「…"嫉妬の為の無実の犠牲"…。」
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