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高く抱えたルナをグレイは下から覗くようにして見つめると、ルナはプイッと横を向く。
まるで、まんま猫の仕草だ。
グレイは真っ赤な顔を逸らしたルナの向きを自分に返して見つめると、またルナはそっぽを向いた。
グレイは少し呆れた目を向ける。そしてククッと笑った。
「なんの遊びか知らんが、飽きるまで一人でやっておけ──…こっちは好きにやる」
「……やっ…」
グレイはルナの躰をまたソファに押し倒し、脚を大きく拡げさせる。
目の前にはグレイが先程じっくりと堪能してほぐした石榴(ざくろ)の実が、真っ赤に熟し濃厚な蜜を滴らせていた。
「熟れすぎたな…」
「あっ…」
「香りが強すぎる…」
「…っ……いっ…」
潜り込んだグレイの口から熱い息が吐かれる。
高い鼻先が鬱血した粒に擦り付けられ、ルナは躰を大きく跳ねさせた。
表面に溢れた蜜をグレイの長い舌がピチャリと掬っていく──
「んんっ…っ」
ルナは声を堪え自分の口を手の甲で押さえ眉を寄せた。
「ああっ…いっ…」
押さえても強い刺激に声は直ぐに漏れてしまう。
花弁の襞をなぞる舌はゆっくりと何度も上下して、石榴の実、全体を隈無く味わっていた。
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