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太股をしっかりと両腕で固定され、グレイの口が淫らに蜜を啜る音にルナは顔を振る。
捕らえられた躰に胸が疼く──
何故だろう。
それは、力を使わずしてグレイはルナを抱いているからだ。
今までは魔力で動きを封じられ、手足を強引に押さえ付けられてきた。
でも今は違う。
しっかりと離さないように躰を捕らわれて激しい愛撫を施される──
濡れた果実を味わい解れた果肉を舌で撫で、そして時折そこに口付けをされていることにルナは胸が疼いた。
鼻先で刺激された敏感な肉の粒をグレイの唇が摘みにいく。
小さな種を転がすように、長い舌の尖った先が艶々と赤く充血した粒の頭を上から下から叩くようにして、甘い痺れを与え続けた。
「アアアっ…もう…っ」
感極まったルナの足が縮こまるように曲がり気持ちよさに声が漏れる。
じっくりと優しくそこを愛撫され、ルナは今にも泣き出しそうな表情を見せた。
欲しいといってから焦らされ続け、もう限界が近い──
このままじゃ何を口にしてしまうかわからない。
ルナはそのくらい快楽の谷の淵に追い込まれていた。
躰が時折ふわりと浮かぶ気がする。果てそうな予感、だがグレイはその時に限ってわざと舌の動きを止める。
そして急に強く吸い付いていた。
「嗚呼っイクッだめっ」
トロリとした粘度の高い白い蜜がルナの熱いそこからジュッと溢れた。
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