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華奢な腰が痙攣し、ヒクリと何度も小さく微動する。
グレイは口の横にはみ出した蜜を指先で拭うとそのまま舌で嘗めとった。
下唇についた蜜も同時にグレイは軽く舌舐め擦りで拭いさると意味深な視線を向けてふっと笑う。
グレイは荒い息をするルナの腰を引き寄せると、片方の脚を大きく肩に担ぎ上げた。
その勢いでルナの腰が軽く浮き上がる。
そしてグレイは目の前に反り勃つものをルナの柔らかな果肉にあてがった──
「あうっ…」
グレイが腰を前に突き出す度にぐしゅっと蜜が溢れ返る。
少しずつめり込んでは腰を退き、緩やかな前後の体動をグレイは悪戯に繰り返す──
押される圧迫感、退いていく切なさ。ルナはそれに堪えられずグレイの躰にしがみついていた。
グレイはまた小さく唇に笑みを浮かべる。
そうだ──
それでいい……
今は俺の前で女であるべきだ
グレイはしがみついたルナの顔に手を添えて仰がせる。
悦の表情を浮かべたルナを覗くとグレイはルナの唇を塞ぎ、腰を深くゆっくりと突き刺していた。
「──…っ…」
「ああっ…」
熱い息を漏らすグレイの美しい表情が歪み、苦し気な声が吐かれる。
捕食前の前菜の行為に過ぎなかったこの交わり。
グレイは食のことなど何も考えずただルナを抱き締めて腰を揺さぶる。
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