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「はあっ…ルナっ──…っ」
無心の行為を続けながら無意識にルナの名を呼ぶ──
グレイは強い昂りに歯をぐっと食い縛ると、時折ルナの胸元に額を擦り付けてそれを堪える。
強過ぎる快楽──
それはグレイとて耐えられるものではない。
ルナだけがグレイに与える甘い疼き。唇を重ねながらの行為にグレイ自身の躰が興奮を覚える──
「ああっ…いっ…」
腰を上に突きながら膣内の上部を擦り上げるとルナは色っぽく躰を捻って喘ぎを挙げた。
ため息とも呼吸とも取れぬ切ないルナの声がゆっくりとしたグレイの揺さぶりで奏でられる。
いつも綺麗にとかした黒い髪が前にはらりと落ちて、グレイの快楽に歪む美しい瞳に影を作っていた。
ルナはうっとりとそんなグレイを見つめる。
その瞳には好きがたっぷりと溢れている──
意地を張ることを忘れたルナの想いはグレイを真っ直ぐに求め始めていた。
グレイはそんなルナの頬を撫で、そして腰の動きを早めた。
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