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再会
あれから月永と逢う事はなかったけれど、あの忌々しさが忘れられない。
けれど蛙の捕獲は変わらず続けていた。
二度と同じミスなんかしない。
ただ気になる事があった。
交渉の際に細かく訊ねる客が、ちらほらと現れたのだ。
どこか警戒している様にもとれた。
以前はそんな奴いなかったのに。
『今、お前たちは―――』
月永の言いかけた言葉を思い出す。
あの続きは何だったのか。
それに《お前たち》と確かに言った。
私たちは仲間だけどゲームでは単独犯だ。
なのに何故知っている?
今になって言葉の続きが気になった。
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