14人が本棚に入れています
本棚に追加
「義母さま!!どうしてひろつぐさんの慶びの日をぶち壊そうとしているのですか!?どうして祝儀袋に入っているおカネを使いたいと言おうとしていたのですか!?義母さま!!ひろつぐさんの結婚にどうしてケチをつけるようなことをしたのですか!?悪いことをしてしまったと言う気持ちがないみたいね!!」
「ふみこさん…アタシはひろつぐの結婚にケチをつけていないわよぉ…」
「いいえ!!ケチをつけました!!結婚披露宴を中止にしてと言っていました!!」
「中止じゃないわよ…エンキしてと言うただけ…」
「いいえ!!中止にしてと言いました!!」
「ふみこさん!!アタシが祝儀袋に入っているおカネを使いたいと言うのは急な出費が出てしまったからお願いをしているのよ…おとーさんが職場のおカネを勝手に取って遊興(あそび)のおカネに使ってしまったので職場からおカネ返してくださいと言われているのよ…明日までに返還しないと裁判…」
「裁判になったら裁判を受けなさいよ!!」
「ふみこさん!!おとーさんが裁判所に訴えられたら許してもらえなくなるのよ!!」
「やかましいわね!!裁判になったら素直に裁判を受けなさいよ!!」
この時、控え室の外で白のウェディングドレス姿のみわこがことの次第を聞いてしまいましたので、ワーッとなりまして、ホテルから飛び出してしまいました。
その後、騒ぎが大きくなってしまいましたので結婚披露宴は中止となってしまいました。
その日の夜7時半過ぎのことでありました。
ところ変わりまして、円座町にありますひろつぐの家にて…
家の居間には、ひろつぐと両親とふみこの4人がいました。
ひろつぐの兄・ただつぐ(40歳)は、職場の上司のお供で朝からゴルフに行っていましたので、挙式披露宴は欠席をしていました。
ふみこは、ひっきりなしにただつぐのケータイに電話をしていましたが、電話に出ませんでしたので気持ちがイライラとしていました。
ダンナは一体、どこまで行ってしまったのかしら…
家が非常事態におちいっていると言うのに…
どうして帰りが遅いのかしら…
それから6時間後のことでありました。
ひろつぐの兄・ただつぐが重いゴルフバッグをかついで家の居間に入ってきました。
ただつぐが入ってくるなりに、ふみこがワーッとなりまして、ただつぐを両手で小突いてしまいましたので、大ゲンカになってしまいました。
最初のコメントを投稿しよう!