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「ふみこ!!なんでオレを小突いたんだ!!オレに何の落ち度があると言うのだよ!!」
「やかましいわね!!落ち度があるから小突いたのよ!!あなたね!!義父さまが裁判で訴えられるかもしれない非常事態におちいっていると言うのに、ゴルフの方が大事だと言いたいわけなのね!!」
「やかましい!!男の付き合いにゴタゴタゴタゴタゴタゴタ文句を言うな!!裁判になったら逃げずに素直に裁判を受けろとオヤジに厳しく言えよ!!オドレがオヤジを甘やかすだけ甘やかしていたからオヤジが職場のカネを横領してしまったのだよ!!分かっとんかオドレ!!」
「アタシは甘やかしてなんかいないわよ!!」
「やかましい!!なんやそのものの言い方は!!それがテイシュに対して言う言葉なのか!!」
その時に、ひろつぐの父親が『裁判はイヤだ…』と泣きそうな声で言うていましたので、ただつぐは思い切りキレてしまった後に父親のえりくびをつかんで、グーでこめかみを殴ってしまったのでありました。
(ガツーン!!)
母親は、ただつぐにどうして父親を殴ってしまったのかと泣きそうな声で言いましたので、ただつぐは『鉄拳制裁だ!!』と怒鳴り返したのでありました。
「ただつぐ!!」
「やかましい!!オヤジが職場のカネを横領したことが原因でひろつぐの慶びの日をぶち壊したのだから鉄拳制裁だ!!」
「あなたやめて!!」
「だまれ!!」
(バシッ!!)
ただつぐは、止めに入ったふみこの顔を平手打ちで力を込めて叩きました後に、父親に対してシツヨウに暴行を加えていました。
「オラオドレ!!」
「許してくれ…許してくれ…」
「いいや許さない!!オヤジはことの重大性がぜんぜん分かってへんみたいだからやっつける!!」
「許してくれ…許してくれ…」
父親は『許してくれ』と言うだけでありましたので、ただつぐはますます怒り狂ってしまいました。
ひろつぐの母親とふみこは、怒り狂ってしまったただつぐを止めることができずに泣き寝入りをするより他はありませんでしたので、しくしくと泣いていました。
ひろつぐは、今回の一件で結婚したいと言う気持ちがなえてしまったのと同時に、生きて行く意欲を喪くして(なくして)しまいましたので、ひろつぐの心は大きく壊れてしまったのでありました。
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