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この間の土曜日…。
私を含め、少なくとも三人の人間が、同じ日に初めて聞いた『あの歌』…。
あの歌は…
もしかしたら…
教団信者達が、施設内から外部に向けて『送信』した、『思念のメッセージ』だったのではないだろうか…。
『もしかしたら…
自分達は、教祖達に殺されるかもしれない…』
と、自分達の『死』を事前に察知した信者達が外部に向けて必死の思いで飛ばした…
『SOSのメッセージ』だったのではないだろうか…。
しかし、もし、そのままストレートな内容で思念を飛ばしたりしたら…
もしかしたら、教祖や幹部達にバレるかもしれない…。
だから、リズミカルな歌の歌詞に乗せて…。
その時の彼らは…
まさに『ギリギリ・ブラザーズ』であり、『ギリギリ・シスターズ』…
『究極のギリギリ状態』であった訳だ…。
いや…。
もしかしたら…
その時、信者達は既に教祖達に毒を飲まされていて…
死してもなお、自分達を誰かに見付けて欲しくて思念を……。
「……………」
私は…
これ以上、
『あの歌』について詮索する事を、止めにした。
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