東京かまちょ

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.。.:*.。.:*・☆・*:.。. .。.: 「──さっきの子、なに……?」  積極的なオトナ彼女とホテルの一室。 「アレは……」  いや。悪口は危険だ、やめておこう。 「うふ。別にいいけど……ぁ、ん……」  まずはマウストゥーマウスで事前チェック。これ重要! 「君の吐息……イイね。甘くて、痺れるような……金木犀の香り」  唇に囁くと、彼女はオイラのシャツのボタンを外し始めた。 「ふふ。うふふ……ぅフフフ……」  絡め合った彼女の舌が、突然じゅるりと伸びてオイラの喉まで。 「ガハ……ッ!?」  咄嗟に突き飛ばしたが、舌はまだオイラの口の中。さらに伸びて喉の奥に侵入する。 「ボェッ……、やめんか!」  その舌を片手で掴み、口のから引きずり出した。 「最近この辺りで男の変死体がよく発見される。その舌で生気を吸い尽くしてるな」  ケケケケ……と下卑た笑いを漏らし、女の長い舌がとぐろを巻く。 「でもその技はオイラには効かないよ。……生気ないから」  はだけたオイラの胸には、暗い、横長の風穴が空いている。地獄と繋がっているその穴に手を突っ込み、収めてある愛刀『月斬』を引き抜いた。 「とうの昔に死んだのに、死体にチョイと細工されて冥界からこの世に逆戻り。今は閻魔様の裁きを受ける順番をひたすら待ってる」
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