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「先生! 心肺停止です!」
「開胸するぞ!」
「ここでですか!?」
「そうだっ! オペ室に運んでいる時間はない! 急げ!」
「先生?」
「こ、これはっ……」
医師を筆頭に、処置に当たっていたスタッフ全員が、俺を……開胸した俺の内部を見て……固まった。
「――先生、こ、この患者さん心臓が………」
「………先生?」
「あ、そうだった。すっかり忘れてた。この患者の心臓、もういただいたんだったw」
「もう! やだぁ、先生ったらぁ。みんなびっくりしたじゃないですかぁ」
「あははははは」
え? えぇぇぇぇぇっっっ!?
ブラックアウトした俺は、そこから先、何も思うことができなかった。
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