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特G課長…のお出ましだ。みんな思わず、ゲッと大人らしくない反応を示す。そんな俺達を見てニヤリと笑う課長は…泣く子も黙る鬼の剣崎と言われてる。いや、実際ヤバい人だと誰もが知っている。剣崎じゃなくて剣山だ。鋭い針の山だよ。
おいおい…招集命令は、まさか…鬼の剣崎、直々なのか?みんな顔色が優れない…実に正直だ。
ぞろぞろと自分の机に行く。椅子に座ると課長が眉を片方ヒクっとさせて俺達を見渡した。
「課長の剣崎だ。特捜G課この部署は期間限定だ。メンバーは俺の独断と偏見で選んだ。」
は…?独断と偏見て…流石です。心の声はきっとみんな同じだ。
「おいおい、何だ?その面は。まあ、みんな知った顔だから自己紹介なんて要らねえな。まあ、よろしく頼むよ。」
「あの、課長。」
「何だ?近藤。」
「何故、俺達なんですか?それと、ここで何すんですか?」
「ったく気が短けえな。今から説明するんだよ。それと、何だぁ?何故、選んだかって?ここでの仕事に必要だと思ったからだよ。」
ぶっきらぼうに言う課長に俺達は、はぁ…と気の抜けた返事をした。まあ…なんだ、必要と言われて…悪い気はしないわけで。取り敢えず、所属がどこでも仕事はきっちりやるしかない。
俺達は課長の話を聞く。
それは、一家惨殺事件についてだった。
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