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当時5歳だった次女の真緒は、今、6歳になってる。5歳の子供に何が出来るというのか…普通、あり得ないだろう。だが、この鬼課長は、ハッキリと疑惑の人物は5歳児だと言ったのだ。
「課長~、マジっすか!」
長谷川が砕けた口調で言った。おいおい…煽ってどうすんだよ。鬼課長は片方の眉をヒクっとさせるのが癖だ。良い事でも悪い事でも何かにつけて片方の眉をヒクっとさせるんだ。
そして、裏切る事なく、片方の眉をヒクっとさせて、誰が冗談でこんな事を言うんだよと安定のぶっきらぼうさを発揮して言った。
「まあ、驚くわな。だが、そのまさかが、まさかだった場合…恐ろしいだろ。だから、白か黒かハッキリさせるんだよ。
澤登と立花は一課だからな、内容を知っていると思うが、もう一度、そこに集めた資料を読んでくれよ。
近藤、五条、長谷川、牧原、お前達は部署も違うし詳しくはわからないだろうから、資料に目を通しての第一印象を教えてくれ。」
俺の見解を話してもいいが、まず各自、事件内容を把握してからだな、と言い、更に今すぐ読め、隅々までよく読めと急かし始めた。まさに鬼課長…。
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