第三幕

2/2
前へ
/50ページ
次へ
自分の部屋に帰ってきたイリスは、扉を開けた瞬間から違和感と疑問を覚えた 入った瞬間、わずかながら獣欲が顔を出したのだ そして、それは部屋の奥に進むにつれて顔だけでなく、腕まで出してくるが如く出てきた 部屋の中は一点を除き、荒らされた形跡もなければ、違和感もない その場所を捲り上げる 「あ…」 「…何、してるの?」 獣欲をどうにか心の檻に閉じ込めて、何故かベッドの中にいる下着姿のリッサに問いかける 「イリスへの報酬」 リッサは手を肩の所まであげ、お腹を見せながらベッドの上でゴロゴロする 猫が甘えたい時の仕草だが、それは別な意味も含んでいる イリスの獣欲は"それ"だと断定し、心の檻をバラバラに砕いて出てきた 「あっ…v ん…v ちゅ…ちゅぴ…v」 リッサの両手を掴み、捕食体勢に入った そこから朝まで、互いに絡み合ったままだった  
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加