第四幕

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一般の学生寮 その一室、ベッドの上に少女が一人 下着姿で繋がれていた 拘束はそこまで厳しい物ではなく、寝返りも打てる そして少女が本来の力を使えれば、彼女を繋ぐ手錠も足錠も意味を為さない だが、その少女はその力を使えない 膨大な精神的負荷が力を紡ぐのを邪魔している 「離して…、やだぁ…」 「…リッサちゃん」 自分のベッドに繋いだ張本人、イリスが姿を現す 「…ご主人の臭いが、消えちゃう…」 「…。」 その"ご主人"はもういない イリスの目的は、リッサの中の"ご主人"を自分で塗り潰す事 「…やぁだぁ」 「そんな…弱々しい抵抗じゃ、逃げられない」 そう言いながら覆い被さり、唇を奪う 「ん!…ん-!ん゙ん~~!」 手足と頭を出来うる限り動かし抵抗するも、今の彼女の力では逃れる事は出来ない イリスがリッサを取り戻すための戦いだ  
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