第四幕

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三日間程、無理やり唇を奪ったり、身体のフェザータッチを繰り返し、夜はしっかりと添い寝をする 「あ…、ぅ…ご主人…」 三日目の後半からリッサの中の"ご主人"という存在を砕く 「ご主人、って?」 「…ご主人…私の、所有者…」 「なら、私?」 「違うぅ…!」 いま出来る最大の拒絶 「その、ご主人は、どこ?」 「い、いない…」 「いない、よね?…最初から」 「最初…から?」 「…そう、私はその人を、知らない。なら、最初から、いなかった」 「あ、あ…」 「洗脳中に、見せられた、幻覚だったの」 「げ、幻覚…?」 「そう。だから、ご主人の臭いは、私の臭い」 「ご主人の臭いは…イリスの臭い?…違う…!違う…!」 これを繰り返し、リッサの中から"ご主人"の存在を消していく やっている事は、確実にアウトである  
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