平成29年3月21日

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 朝、目覚めるとボーっとする感じが微かにする。  昨日祝日だというのに、妻や妻の両親から指摘された躁鬱症状をなるべく早く指摘してほしいと思ったのもあるし、結論が出ればすぐに戻ってきてくれるかもしれない。そんな淡い希望もあったと思うのだが、インターネットで探してみた。今の世の中インターネットの普及はタウンページを開くよりも楽である。しかしながら胃腸科なのに心療内科も何故かやってたり、なにやら胡散臭い療法をやってたりと流石に選択できないところもある(胃腸科のなにがしは電話を掛けてしまった…)。取捨選択した結果、福岡市のど真ん中にある心療内科が受け入れてくれた。この時ほど都会に近い場所にいて良かったと思ったことはないであろう。心理カウンセラーから問診を受け、評価バッテリーの記載をし(仕事柄そのような評価を患者に書かせることはあるのだが、まさか自分で書こうことになろうとは)、医師からの診察結果は境界性パーソナリティ障害、躁鬱病との診断であった。もちろんその時点で妻やその両親とコンタクトを取ってよいか、家族との同居についての可否等について医師はノーコメント。私がその立場でもそう言うしかないと思うが、やはりそうだった。医学は時に無残ではあるが、出来ないことを出来ないというのも勇気なのである。その点では納得した。ただ、そのような知識がない場合は、腹も立つだろうし嫌味の一つもインターネットに書きたくなるのだろうと思ってしまった。少なくとも自分は、そのような明確な線引きをした医師に共感を持った。
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